二度読むと、心に入ってくる箇所も異なり興味深い。
【一度目、2019年1月】
思考の錯覚:自分が錯覚していることに気付けない。
- 人生は「運」ゲーだが、やり方(多くの人が持っているバイアスの使い方)によっては勝つ確率を上げられる。
- 自分の人生選択の際には、バイアスを除去し、[研ぎ澄まされた直感と]論理的思考で判断をする。
思考の錯覚:まとめ(p.306-)
- 脳が過剰に①一貫性、②原因、③結論、を求める傾向に起因する。
- 統計的に有意でない数字への盲目的信用(少数の法則)
- 判断が困難なとき、人間はデフォルト値に逃げる(デフォルト値バイアス)
- PVとCVRへの最適投資配分を見誤る(運を実力と勘違いするバイアス)
- 思い出せる情報だけを頼りに結論を出す(利用可能性ヒューリスティック)
- 個人的に好きなものは善良、正、メリット大、リスク小(逆も同様)→ゆえに人間の意思決定は迅速(単純化)(感情ヒューリスティック)
- 自己内部で矛盾があるとき、無意識にその矛盾を解消しようとする(記憶の書き換え。認知的不協和の理論)
- 「一貫して偏った間違った物語」に説得力と魅力を感じるバイアス(バランスの取れた総合的な正しい判断は説得力を欠き、退屈。)
- プラスの価値は全て利用資源であり、これを否定すると損をする。例えば、強い、美しい、豊か、健康、賢いといったモノ。
【二度目、2020年6月】
- ハロー効果を見据えた行動(数字、本の執筆)
- 誰も気付けない世界:世界5分前仮説
- 認知バイアスを理解しても時間が経つと「思考の錯覚」に戻ってしまう
- コントロール欲の強さ(故に成功は運で決まると認めたくない)
- 直感の弱さ
- 「直感的に正しい」と思える「間違っていること」(バイアス)
- 「直感的に間違っている」と思える「正しいこと」(脱バイアス)
- 運:錯覚資産:実力=30:45:25(イメージ)
- バイアスの掛け合わせが最高
利用可能性ヒューリスティックとハロー効果(あるいは感情ヒューリスティック)を掛け合わせることで、効果は倍増する。
実生活では自然に行っていることだが、理屈上はあまり意識していなかった。意識すればより効果が出るように思う。
- PVとCVRへの最適投資配分を見誤らない(運を実力と勘違いするバイアス)
時間という資源を、PV(Page View)とCVR(Conversion Rate)のどちらにどれだけ投入するのが最大のパフォーマンスを得られるのか、という投資戦略の視点。
割合を勘違いして空回りする人が多い理由は、「運を実力と勘違い」しているから。
実力(CVR)ではなく運(PV)も成功の大きな要素を占めている。であれば、PVの回数を増やして一目につくようにし、人のAvailability Heuristicを利用して成果を上げよう、ということ。
- 嘘を隠ぺいする最も効果的な方法は、それを真実の中に紛れ込ませること
- 認知的不協和音の解消:マインドセットを「自分でやる」→「人を使う」モードに