- 食料生産が与えたインパクト
食べるものを調達するためにほぼすべての時間を費やせば、他に生産的なことはできない(狩猟採集民)。農耕によってより多くの食料を確保し・貯蔵することに成功する(農耕民)。
これにより、養える人数が増え、食料生産に従事する必要がない集団が発生した。専門家としての政治家、軍隊、行政官僚等の出現により、当地・支配機構が発達し、軍事力により他国の征服が始まる。
ここまでが本に書いてあったこと。正直考えたこともなかった点だった。応用が利きそうな題材だ。
- 学んだことを応用できるか
学んだ点は以下。
1.
「作業(狩猟採集)は狩猟採集民や農民に任せて、より生産的なこと(統治・支配)に従事する」という発想。
これは産業革命によって資本家が生まれたのと似ている。
2.
「作業(手作業、工場労働)は工場労働者に任せて、より生産的なこと(ホワイトカラー労働・金儲け・資産拡大)に従事する」という構図。
3.
「作業(工場作業やオフィス等での労働集約的作業)は低スキル労働者に任せて、より生産的なこと(創造的なアイデア創出・人や業務の微妙な調整・状況に応じた戦略策定)に従事する」という構図。
- 一握りの成功者になるためには
赤字を実現すれば、いわゆる一握りの成功者になりうるだろう。創造的なアイデア創出→金持ち→支配階級というルートだ。レベルの違いはあるだろうけど、一般的に成功者と言われる世界と思う。
そして、大昔から一握りの支配階級の中でも特別にスキルが高かった人達は、創造的なアイデア創出や金儲けを行った上で、支配を行ってきたのだろう。その意味で、やっていることはたいして変わらず、より競争が激しくなってきているということか。
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スペインとインカ帝国の戦いの中で、これほど勝者と敗者を決定付ける要因が明確に表れているとは知らなかった。