読書メーターのまとめ
2020年の読書メーター 読んだ本の数:86冊 読んだページ数:30189ページ
2020年の読書メーター
読んだ本の数:86
読んだページ数:30189
ナイス数:739
粗食のすすめ (新潮文庫)の感想
①ご飯をちゃんと食べ、かつ、未精製のもの(胚芽米、玄米、雑穀等)、②副食は季節の野菜を中心に、③発酵食品(味噌汁、納豆、漬物)、④肉類を減らす、⑥揚げ物を控える、⑦よく噛む、⑧まるごと食べる、⑨食に囚われすぎず楽しむこと。
読了日:01月04日 著者:幕内 秀夫
ゲームの王国 上 (ハヤカワ文庫JA)の感想
カンボジアの歴史についてほぼ全て忘れていた。「世界遺産のアンコールワットに行きたい」などと呑気に考えていた自分が恥ずかしい。政治に翻弄され、飢餓に苦しみ、虐待され、拷問され、家族を殺され、恐怖に苦しむ人たちがいたことを完全に忘れていた。小説だが、歴史自体を再度勉強したい。勉強することで今の幸せを再認識し、世界がより良い所になるように貢献したい。
読了日:01月19日 著者:小川 哲
ゲームの王国 下 (ハヤカワ文庫JA)の感想
人の記憶の曖昧性や夢の話が出てくる。本当に偶然だが、この本と同時にフロイトの「夢解釈」を図書館で借りて読んでいた。特に下巻で展開される話と類似していて、「人は記憶を自分で書き換えるなぁ」と思った。 「感情」「普通」の定義は興味深い。一度ゆっくり考えたい。
読了日:01月26日 著者:小川 哲
寿命の9割は腸で決まる (幻冬舎新書)の感想
以下をより取り入れること、①オリーブオイル、②キウイ、③野菜と白身魚のホイル焼き、④刺身のカルパッチョ、⑤ライ麦パン、⑥ラタトゥイユ。また、以下に留意すること、⑦朝はフルーツ程度食べる、⑧炭水化物ダイエットは避ける。
読了日:01月26日 著者:松生 恒夫
文藝春秋2020年2月号の感想
「2020年の羅針盤」と題して、各国の有識者がテーマごとに語っている。人口減少、AIの今後、GAFAの危険性など、考える材料が豊富。時事問題について考える際、この雑誌も時折見たい。
読了日:01月26日 著者:
夢解釈 〈初版〉上 (中公クラシックス)の感想
夢の内容をすぐ忘れるのでメモし始め、夢から何か得られないか考えていた時に図書館で発見して借りてみた。 ①覚醒時に記憶に残らないような事象(記憶から消えている幼少期の事象も含む)も夢には現れる、②夢は欲望充足。 夢をメモし、解釈してみるのは、考える材料としては面白いかもしれない。
読了日:02月04日 著者:フロイト
夢解釈 〈初版〉下 (中公クラシックス)の感想
夢の機能として、「圧縮」があると。覚えているだけメモし、そこから解釈を得ることで膨大な情報量を引き出せる、ということらしい。 全般を通じて、「昔の人は色々自分で考えて、創出していたのだな。創出そのものが遣り甲斐だったのだな」と感じた。もはや言葉遊びでは?と思うようなものもあり、フロイトの夢解釈を今まで難しいものとして敬遠しすぎたのかもしれない。
読了日:02月04日 著者:フロイト
「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))の感想
①対象の臨在感的把握→感情移入→絶対化されているため感情移入していると感じない→対象に支配されてしまう(空気に支配される。虚構による支配)。 ②対立概念で対象を把握し、絶対化を避けること。対象の相対的把握→大局をつかむこと(対象から自由になること)。 ③「情況に対する自分の対応は正しかった」とする責任転嫁
読了日:02月10日 著者:山本 七平
GLOBOTICS (グロボティクス) グローバル化+ロボット化がもたらす大激変の感想
人間の優位性がある分野として、社会的知能、創造性、革新性、未知状況への対処、現場対応が必要とされる分野。やるべきこととして、ソフトスキル(認知力、共感力、調整力)の向上やAI等の技術を活用すること。
読了日:02月26日 著者:リチャード・ボールドウィン
信長の原理の感想
徹底した合理主義、既存の観念に囚われない思考、入念な事前準備と耐性。 身分を問わず有能な人材を引き上げ、逆に無能な者を無慈悲に排除。先々を見据えて禍根を残しそうな目は早い段階で手を打つ。 あまりにも厳しい部下に対する規律は最終的に自らを滅ぼすことになるが、組織の運営と言う意味で役立つ曲もたくさんある。
読了日:03月07日 著者:垣根 涼介
1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教えの感想
成功するチームの特性は、①心理的安全性、②明確な目標、③仕事の意義、④チーム内での信頼関係が確保され、⑤チームの使命が社会に良い影響与えること。 50過ぎのキャリア心得も勉強になる。
読了日:03月07日 著者:エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル
波のうえの魔術師 (文春文庫)の感想
初読は20年以上前。当時はとても興味深く読んだことを思い出し、久しぶりに再読したが同じ興奮は得られず。その間の自己の経験が読書体験を変えたと理解。 2020年3月17日現在、歴史に残るようなマーケットの荒れ方だが(特に米国株)、事実は小説より奇なりとはまさにこのこと。今回の事象を題材とした小説も今後発刊されると思うけど、実際に取引を行っている人はその何倍もの興奮(喜怒哀楽)を味わっているだろう。
読了日:03月17日 著者:石田 衣良
AX アックスの感想
蟷螂の斧。フェアであること。簡単で恥ずべき仕事をこなし、自慢げな輩を見ると不愉快でならない。自分の人生がまさかそこで途切れるとは思ってもおらず、予告も予兆も覚悟もないのになぜ、と呆然とするもの。古山高麗雄。仕事が早いのは、暇だから。自分より弱いわしいものを脅してさも自分が強者だと感じている者には嫌悪感しかない。 殺し屋の小説なのに、大笑いもしたし感動もした。
読了日:03月22日 著者:伊坂 幸太郎
身銭を切れ 「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質の感想
「身銭を切る」とは損害の一部を背負い、何かがうまくいかなかった場合に相応のペナルティーを支払うこと。この概念が人間の傲慢さを抑制する。 「何よりも生存が第一」、「繰り返しリスクに身をさらすことが余命を縮める」のは確か。特に昨今の乱高下するマーケットの世界では痛感する。
読了日:03月29日 著者:ナシーム・ニコラス・タレブ
なにものにもこだわらないの感想
こだわることで思考が不自由になる。より良いものに触れる可能性を狭める可能性がある。自分の思考の方向性を常に自在に確保することが重要。
読了日:04月05日 著者:森博嗣
代償 (角川文庫)の感想
内容が陰険な感じだったので途中で読書放棄。
読了日:04月08日 著者:伊岡 瞬
人生は攻略できるの感想
今までの本をまとめた内容。新鮮味なし。
読了日:04月08日 著者:橘 玲
剣客商売 三 陽炎の男 (新潮文庫)の感想
20数年ぶりの再読。小兵衛の、金の使い方がうまい点に憧れる。
読了日:04月20日 著者:池波 正太郎
剣客商売 三 陽炎の男 (新潮文庫)
読了日:04月20日 著者:池波 正太郎
剣客商売 四 天魔 (新潮文庫)の感想
箱根七湯、井戸水で冷やした豆腐、人遣いをする際金遣いの上手い小兵衛、温かい飯・味噌汁・生卵・大根の漬物
読了日:04月21日 著者:池波 正太郎
剣客商売 五 白い鬼 (新潮文庫)の感想
①増長した人間は評判が悪くなる、②善悪の境は紙一重、③機を逃さず、いざとなれば死ぬ覚悟でただ1人で腹を決めてやり抜く。 おいしそうな料理が4つ5つ。
読了日:04月23日 著者:池波 正太郎
剣客商売 六 新妻 (新潮文庫)の感想
①ご飯に卵をかけ漬物と味噌汁で食べる。こうした質素な食事がよく出てくる。質素な和食を楽しむきっかけになりそう。②秋山大治郎はかっこいいが、それは実力に裏打ちされたもの。
読了日:04月27日 著者:池波 正太郎
オリジン・ストーリー (単行本)の感想
考える材料の宝庫。その前提として、量子物理学、熱力学、生物学こういった学問の基礎的な知識を再度学び直したいと感じる。 今年中の目標の1つに加える。
読了日:05月22日 著者:デイヴィッド・クリスチャン
幸福論 (中公クラシックス)の感想
力みすぎるな、と。(i)不幸は自分が作り出すもの(考え方次第)、(ii)だから情念(病気やイヤと思うこと)に無頓着であれ、(iii)この世で最も恐ろしいの敵は自分(思い込みこそ最悪)、(iv)気分は肉体から(体操してリラックスしろ)、(v)意欲し作り出すことが幸福(探求し行動せよ)、(vi)「知る」とは、事物が全体とどう関連しているのかを理解すること(遠くを見よ)、(vii)礼儀正しさ:イライラするな、人生の今の瞬間を台無しにするな
読了日:06月06日 著者:アラン
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているの感想
知るだけでなく、実践すべき事項。(i)数字を伴う成功は大きなハロー効果を生む、(ii)本の執筆、(iii)世界5分前仮説、(iv)認知バイアスを理解しても時間が経つと元の思考の錯覚に戻ってしまう、(v)コントロール欲の強さ、(vi)直感の弱さ、(vii)罠であり利用する価値があるのは、「人は思考の錯覚に気付けない」点。
読了日:06月09日 著者:ふろむだ
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)の感想
食糧生産がここまで人類の発展の歴史に影響しているとは全く知らなかった。
読了日:06月16日 著者:ジャレド・ダイアモンド
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎の感想
「発明は必要の母」と言うのは目から鱗だ。新たなスキルを身に付けた後、これをどう活用するか工夫することと似ている。
読了日:06月18日 著者:ジャレド ダイアモンド
トコトンやさしいエントロピーの本 (今日からモノ知りシリーズ)の感想
ボンヤリ分かったような、分からんような。ほかの本も読んでみたい。
読了日:06月19日 著者:石原 顕光
ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務 (光文社新書)の感想
再読。PV, FV, NPV, IRR, WACCについて、使えるレベルで練習が必要。プロジェクト毎に細かく実際の数字で検討・練習すること!
読了日:06月20日 著者:石野 雄一
サルたちの狂宴 上 ーーシリコンバレー修業篇の感想
学んだこと。①弱い立場から交渉することに慣れること。②騙すのが上手い人ほど、考えをうまく明確に言葉で表現できる人。③あれこれ計画しているうちにいろいろなことが起きるのが人生。④スタートアップで最も苦労するのは人間関係。⑤徹底して相手のことを事前に調べること。
読了日:06月23日 著者:アントニオ ガルシア マルティネス
サルたちの狂宴 下 ――フェイスブック乱闘篇の感想
学んだこと。①個人が自分より大きなものの一部になろうとする欲望、②真実は物理の教科書以外にはない、③完璧を目指すよりまず終わらせろ
読了日:06月30日 著者:アントニオ ガルシア マルティネス
一生モノのファイナンス入門―――あなたの市場価値を高める必修知識の感想
内容が基礎的、かつ、やや表層的に過ぎるキライがあった。立ち読みで十分と判断。
読了日:07月01日 著者:朝倉 智也
道具としてのファイナンスの感想
英語の文法って読めば誰でも分かる。でも英語を使えている日本人は少ない。ファイナンスも似ている気がする。アタマで理解した後は、実践で使えるほどに「体得」できるかどうか。繰り返し練習しよっと。実際の案件で
読了日:07月01日 著者:石野 雄一
「数字で考える」は武器になるの感想
既に実行している生産性向上のための案がたくさんあり、また著名な書籍内容の紹介が多かったので、30分ほどで読めた。多くのビジネスマンが実践しているのではないかと感じた。
読了日:07月02日 著者:中尾 隆一郎
明日を生きるための教養が身につく ハーバードのファイナンスの授業 ハーバード・ビジネス・スクール伝説の最終講義の感想
ファイナンスで出てくる一般的な概念( CAPM理論、β値、エージェンシー理論、オプション等)を抽象化して、他の類似事例に展開する好例。非常に勉強になる。 内容自体はファイナンス理論と言うよりはより概念ぼくなっており、先にファイナンスの基礎を学んだ方がよほどためになると思う。
読了日:07月06日 著者:ミヒル・A・デサイ
アインシュタインの旅行日記: 日本・パレスチナ・スペインの感想
事実を淡々と記載する日記で普通。それより、多忙な中手書きでこれだけメモを取る習慣があったことに感銘を受けた。観察し、メモを取り、それを活かすべく反芻する。
読了日:07月08日 著者:アルバート アインシュタイン
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 ― 知的人生設計入門の感想
ポートフォリオ理論(資本市場線、効率的ポートフォリオ等)や割引率の基本的な考え方は記載されていたが、15年以上前に読んだ時には理解できていなかったということ。 理解したつもりで身についていない知識・スキルを体得していくことに集中。
読了日:07月11日 著者:橘 玲
HOW FINANCE WORKS ハーバード・ビジネス・スクール ファイナンス講座の感想
数字とその意味、比較の仕方、シナリオ分析や確率を理解すると、見える世界が大きく異なってくる。いかに多くの事業投資が価値を生み出していないのか、価値を生み出すことが難しいのか、数字の裏付けを持って確認して行くことは経営として極めて重要と感じる。また最終的に「インセンティブの問題」に行き着くのは多くの投資を経験して実感としてもよくわかる。
読了日:07月18日 著者:ミヒル・A・デサイ
東大→JAXA→人気数学塾塾長が書いた数に強くなる本 人生が変わる授業の感想
①割り算の2つの意味(等分序と包含序)、②分数計算のトライアングル、③単位量あたりの量、④理論と実践が50%ずつになるよう訓練すること、⑤最適桁数、⑥定量化とモデル化。 再読して特に①と②はほぼ完全に忘れていた。④は実践が足りない。
読了日:07月22日 著者:永野 裕之
LIFE DESIGN(ライフデザイン)――スタンフォード式 最高の人生設計の感想
①5年後の人生プランについて3つ書くこと、②方法としてマインドマップを用いること、③日々の成功体験・失敗体験を詳細に書き出し、今後のアクションに繋げるプロセスをより頻繁に行っていくこと。 久しぶりにマインドマップの本も並行して見てみたが、連想という観点からこの方法はもっと試すべきと気づかせてくれた。
読了日:07月23日 著者:ビル バーネット,デイヴ エヴァンス,Bill Burnett,Dave Evans
ニューヨーク大学人気講義 HAPPINESS(ハピネス): GAFA時代の人生戦略の感想
学んだこと。①金で買える幸せはさっさと買い、他に目を向けろ、②One Second Everydayを実行、③複利と人間関係(友人にマメに連絡を)、④退屈そうな事業こそ投資すべき(クールな仕事は競争が激しい)、⑤簡単なことを疎かにしない、⑥ペテン師と思う不安(実力以上に評価されている不安)、⑦拒絶を恐れていてはダメ、⑧許すことこそ幸せになる要素、⑨どこで死ぬか、誰と一緒にいるかは重要。②は以前良いアイデアと思って未実行、①、⑧、⑨はより意識すべき。
読了日:07月28日 著者:スコット・ギャロウェイ
地底旅行 (岩波文庫)の感想
リーデンブロックの強い精神力に脱帽
読了日:08月03日 著者:ジュール・ヴェルヌ
たった1日で即戦力になるExcelの教科書の感想
いくつかの小技と重要関数を学び、実際に使用。エクセルスキルを伸ばす余地は多いと実感。「知る」のではなく、「体得する」必要がある。
読了日:08月04日 著者:吉田 拳
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)の感想
管理社会、洗脳の恐怖?けど、健康が与えられているのはかなり幸せだと思われ、健康以外について思考を集中させることは可能ではないかと。結局人間はないものねだりをするものと割り切るしかないか。
読了日:08月06日 著者:伊藤 計劃
プロ経営者の時代の感想
ジョンソン&ジョンソンの松本晃氏の考え方は勉強になる。経営をあまり難しく考えすぎず、シンプルに公平に行う。つい先日松本市と一緒に経営を行っていた人物と話す機会があり、それを機に本書を読んだが縁だなと思う。
読了日:08月06日 著者:有森 隆
戦略読書の感想
①年間100冊、②ポートフォリオ把握・分散、③PMの軸→ビジネス・ビジネス、基礎・応用、④精読・多読、⑤視点(対比、反常識、数字、深化、抽象化)、⑥書斎、⑦読書→思考→アクション。上記のうち明確に実践していなかった②を実践予定。興味深い本にもたくさん出会えて大満足。
読了日:08月08日 著者:三谷 宏治
ビジネス・シンク 仕事で成功する人の8つのルールの感想
フレームワーク。①エゴを捨てる、②好奇心、③ソリューションから離れろ、④証拠をつかめ、⑤インパクトを計算しろ、⑥波及効果は?、⑦黄色信号では減速、⑧原因を見つけろ、⑨時、金、人の投入。 練習する必要がある。
読了日:08月08日 著者:デイヴ・マーカム,スティーヴ・スミス,マハン・カルサー,鈴木 主税,スティーヴン・R・コヴィー
教養が身につく最強の読書 (PHP文庫)の感想
巻末古典リスト30冊中11冊が既読。指南書として参考になった。古典を月1冊、読書ポートフォリオに入れようか。今はマネジメント関連の本を学んでいるので、その関連で選ぼう。
読了日:08月10日 著者:出口 治明
ツァトゥストラ(上)の感想
何が言いたいのか分かりにくいが、分かりたいと思わせる。「考えろ」ってことなんだと思う(読むことと書くことについて)。
読了日:08月10日 著者:ニーチェ
クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)の感想
人はその環境に応じて演じている演者に過ぎない。小説としては面白い。
読了日:08月12日 著者:貴志 祐介
ツァトゥストラ(下)の感想
笑え、踊れと。難解すぎる。
読了日:08月16日 著者:ニーチェ
アイデアのつくり方の感想
デカルトの方法序説と似ているなと思っていたところ、最後の解説で触れられていた。 「事実と事実の関連性を考察する」ことをもっと実践していく。
読了日:08月18日 著者:ジェームス W.ヤング
最高の戦略教科書 孫子の感想
「孫子そのものは以前読んでいたが、解説があると容易に理解できる。「不要な戦いを避け体力を温存する」のは、環境が許すのなら確かにその通り。 この解説を鵜呑みにすることなく、それこそ臨機応変にフレームワークを利用したい。使える考え方としては、①不敗(負けなければ良い)、②勝算がなければ戦わない、③こちらを小さく弱く見せる、④同質化戦略。
読了日:08月18日 著者:守屋 淳
下町ロケット (小学館文庫)の感想
知財紛争。専門でもないのに自分の仕事として無理して対応する弁護士は未だにいるだろう。 しかし大企業が随分悪者扱いされているけど、実際に帝国重工のように非効率なことをやっている会社は少ないのでは?(潰れるはず)と感じた。保身や出世競争はたくさんあるけど。
読了日:08月21日 著者:池井戸 潤
龍は眠る (新潮文庫)の感想
合理と不合理、現実と非現実。全て聞き、全て知ることは人間の尊厳を壊す。知らぬが仏ってのはまさにその通りなんだなと実感。 小説として没頭できるほと楽しめた。
読了日:08月25日 著者:宮部 みゆき
ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術」の感想
根深い社会的問題を解決するために、既存技術を組み合わせる。「アイディアのつくり方」の考えと極めて似ている。 重要な事は過去に議論しつくされており、それを他の類似事象に展開できるかが重要。
読了日:08月27日 著者:丸 幸弘,尾原和啓
NETFLIX コンテンツ帝国の野望 :GAFAを超える最強IT企業の感想
ヘイスティングスの「数字で全てが決まる優勝劣敗の文化」「大幅な情報アクセス権と自由裁量権を付与されながら、失敗の責任は厳格に問われる」という企業文化に賛成。もちろんある程度の調整やバランスは必要。 調査、研究、仮説、検証、導入の繰り返しで成長。
読了日:08月29日 著者:ジーナ・キーティング
新装版 ハゲタカ(上) (講談社文庫)の感想
この本が出た2004年頃、ちょうどリップルウッドを相手として銀行側の代理人として仕事をしていた。世の中で起こっていることの全貌は、やっている本人は意外に認識できていないもので、それは現在も同じかもしれない。 全体と自分が行っていることの関係性を認識し、その上でどう行動するか、どう影響力を増加するか考える必要がある。
読了日:08月30日 著者:真山 仁
新装版 ハゲタカ(下) (講談社文庫)の感想
前日にNetflixを読んでいたこともあり、真実味、ダイナミズム、実際の企業経営の難しさ、急激な成長時の興奮、急激な凋落時の現実味のある悲惨さといった点でやはり色褪せて感じた。時代の差ももちろんあると思う。 知らない世界の経済小説は読むとある程度楽しめるが、実際現実の世界で経験していることが絡むと途端に「事実は小説よりも奇なり」という事が正しいとわかる。 新渡戸稲造「武士道」は読もう。
読了日:08月30日 著者:真山 仁
新世界より(上) (講談社文庫)の感想
最初はやや冗長だけど、後半面白くなるので我慢して読んだ方よいです。
読了日:09月03日 著者:貴志 祐介
新世界より(中) (講談社文庫)の感想
過去の知識と遭遇したあたりからようやく引き込まれるか。最後まで読んだ後、再読したくなるかも。
読了日:09月04日 著者:貴志 祐介
新世界より(下) (講談社文庫)の感想
人間が不相応な権力を持つと腐敗する、という歴史上何度も経験している教訓について考えさせられる。SF仕立てになっているけど、小さな相似形として考えると、現代の社会でも似たような非合理的な支配というのは多々あるだろう。社会的に「上」と錯覚して、「下」をバカにしていることにすら気付けず、破滅の道に突き進んでいるような。 やはり歴史を学び、そこから思考を抽象化させた上で現在にも妥当するルールを導き出し、行動することは大切。
読了日:09月06日 著者:貴志 祐介
戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)の感想
①戦略要素の変化を時の経過とともに捉える、②社長直属スタッフの言動が会社に及ぼすインパクト、③社内のデータは宝の山、④政治性の強い組織で働く場合の対処法:客観的事実・データ・論理、⑤常に競争相手の存在を念頭において行動、⑥本当の失敗だけでなく「失敗の疑似体験」をする。⑦戦略はシンプルであること、⑧競争のルールを変えろ。人まねはするな。
読了日:09月10日 著者:三枝 匡
若い読者に贈る美しい生物学講義 感動する生命のはなしの感想
生物の定義そのものが変わる時代。柔軟な考えが必要。ダヴィンチが「地球と人との類似性」に着目したのは、そうした柔軟な思考から生まれた考察だったのかもしれない。
読了日:10月05日 著者:更科 功
ホワイトラビット (新潮文庫)の感想
黒澤が出ている本を再読したくなる。
読了日:10月14日 著者:伊坂 幸太郎
フィッシュストーリー (新潮文庫)の感想
正義の味方に憧れるのはなぜか。人を救い、幸福にし、結果として感謝され、尊敬される。コレを実現するためには入念な準備と努力が必要だ。そうした過程の偉大さも憧れの対象になるのかもしれない。 ただ、究極的には「誰かに褒められたい、すごいと思われたい」と思う気持ちから生ずる憧れかもしれない。
読了日:10月15日 著者:伊坂 幸太郎
サル化する世界の感想
「人間の本性は、処罰されないことが保証されている環境において露呈する」。処罰されない、negativeに評価されない、という保証がある時に好き放題ふるまう人間が多い。逆に、処罰される、評価されるという環境にいる時の言動は、利己的な保身から出ていることが多く、俄かに信じるに値しない。 著者の本を初めて読んだが、①不必要に硬い用語を多用し、かつ、同じ内容を繰り返して書く癖がある、②割と抽象論が好きで「具体的な事実を前提にした具体的な解決策」の提示に欠ける、といった点を感じた。
読了日:10月17日 著者:内田 樹
陽気なギャングは三つ数えろ (祥伝社文庫)の感想
冷静な成瀬の思考がクール。先を読み、一つずつ積み上げていく思考方法は、囲碁や将棋のよう。明瞭な思考の元、一つずつ簡単なものから解いていき、網羅的に考え、漏れがないようにチェックする。
読了日:10月20日 著者:伊坂幸太郎
フーガはユーガの感想
虐待、最悪。怒りしかない。考える材料は豊富。
読了日:10月20日 著者:伊坂 幸太郎
重力ピエロ (新潮文庫)の感想
想像力が乏しいため、軽々にレイプされる人、レイプされた人の家族・近親者の気持ちを想定することが難しかった。とは言え、10年以上毎日復讐のことを考え続ける精神状態を想像した時、自分なら耐えられないと感じた。10年以上ぶりに再読したが、初読の時同じ感想を持っていたのだろうか?
読了日:10月24日 著者:伊坂 幸太郎
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣の感想
10の本能について記載されているが、これは行動経済学などの分野でよく議論されているバイアスに近い。一番最初の「分断本能」は今まであまり意識しなかった先入観であり、学びになった。4つの所得レベルについては考えたこともなく、このフレームワークは今後世界を見る上で役立ちそうだ。
読了日:10月25日 著者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
ラッシュライフ (新潮文庫)の感想
黒澤語録が好き。①予期せぬことが起こったら撤退する、それが人生長生きの鉄則、②行き詰っていると思い込んでいるだけ、人はみんなそう、③人間観察、④未来は闇雲に歩いてもやってこない、頭を使って探し出すもの、⑤偉そうな人間は底が浅い。
読了日:11月02日 著者:伊坂 幸太郎
組織の盛衰―何が企業の命運を決めるのかの感想
副社長から推薦され読了。93年の著作であるため古さは否めない。2020年現在では、①機能重視の組織になるべきなのは自明であり、②情報共有が図られない(上席の意義が情報の占有に依存している)組織に未来はないと思う。ただ、日本企業全体としてみるとまだまだ非効率的な組織は多いのだろう。逆に、古い組織論がはびこる中、(うまく立ち回る必要はあるだろうけど)機能重視で働くことで抜きんでることは容易いようにも感じる。大企業経営層が経験した世界を知るという意味で意義があった。
読了日:11月03日 著者:堺屋 太一
分断されるアメリカ (集英社文庫)の感想
アイデンティティーという概念について再考するきっかけとなる。
読了日:11月05日 著者:サミュエル・ハンチントン
天才科学者はこう考える――読むだけで頭がよくなる151の視点の感想
数多くのバイアスに影響されている自分の思考を見つめ直すきっかけとなる。外部性、環世界、デュアルティ、その他多くの概念を知ることで、自分の認知能力の拡大に役立つと感じる。これは英語版で購入し、何度も読み返す価値がある本だ。
読了日:11月10日 著者:ジョン・ブロックマン
満願 (新潮文庫)の感想
小説としてそれぞれの短編はとても面白かった。それを大前提として、全編に共通するのが理由はあれど、 ①復讐する気持ちはわかるけど罪もない人が犠牲になっているという違和感、②①と関連するがこれだと負の連鎖だなと言う違和感、を感じながら読むことになった。結末悲しい話は結構好きなのでそれでもストーリー自体とても楽しめたし、考えることの多い題材だった。
読了日:11月15日 著者:米澤 穂信
シーソーモンスター (単行本)の感想
人の記憶は曖昧であること、記憶が歪むこと、そのことにそもそも気づいていないこと。記憶の脆弱性も含めその他多くのバイアスが人の認知能力を妨げている。 だからこそ相手の言うことに耳を傾け、対立する概念を真摯に理解する事は、物事を客観的に見ること、世界をあるがまま見ることにつながる。
読了日:11月17日 著者:伊坂 幸太郎
すごい物理学入門 (河出文庫)の感想
分かったというのはおこがましいが、概略のそのまた概略程度をわからせてくれる気がする。相対性理論(重力場と歪み)、量子力学(粒性、不確定性、相対性・関係性)、熱と時間の関係、世界の見え方や人間のバイアスの強さ等。 世界はどう構成されているのか、という素朴な疑問に明瞭に答えてくれるし、その内容を理解して生きていくのと理解しないまま生きていくのでは、生を感じる程度が変わるように思う。
読了日:11月18日 著者:カルロ ロヴェッリ
すごい物理学講義の感想
「無知の知」という意味を初めて理解した気がする。世界の仕組みがどうなっているのかを知るために何度も読み返したいと思うが、同時に、哲学書としても何度も読み直したい。
読了日:11月23日 著者:カルロ ロヴェッリ
十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)の感想
結末は予測できず、その意味では作者の意図通りだと思うが、高い評判ほど面白くはなかった。なんとなく、学生数人で無人島に行き次々と殺される前提や、その殺されていく過程でいろいろ推理をしている描写に大きな違和感があったからだと思う。
読了日:11月25日 著者:綾辻 行人
秘密 (文春文庫)の感想
精神面で男は女に勝てない、そんなことを実感するストーリー。ただし主役ではないもう1組の男女間では、明らかに男の心の広さがテーマになっている。結局男がどうとか女がどうとかいうのではなく、人間により、環境により、考えることにより心の広さや度量が違うということ。 いずれにせよ小説としてとても分かりやすく、興味深い内容だった。
読了日:11月29日 著者:東野 圭吾
すごい物理学講義 (河出文庫)
読了日:12月09日 著者:カルロ・ロヴェッリ
ブッダのことば: スッタニパータ (岩波文庫)
読了日:12月11日 著者:
クジラアタマの王様の感想
①人間を動かすのは、理屈や論理よりも感情だ、②短期的には非難されても、大局的には大勢の人を救う方を選ぶべき、③あの鳥は、自分の天敵を俺たちに倒させていただけかもしれない、④異例の出世は大概嫉妬される、⑤自分を大きく見せたり、こっちを持ち上げたりすることしか言っていないできない典型、⑥良いものだから残るとは限らない、⑦知らないが故に、極端に臆病になる、⑧物事の実際の重要性や危険性よりも、多くの人たちの感情が優先される。 小説での世界を疑似体験と捉えることで、将来発生しうる状況に準備ができる。
読了日:12月12日 著者:伊坂 幸太郎
引き抜き屋(1) 鹿子小穂の冒険 (PHP文芸文庫)の感想
企業側の立場でも、候補者としての立場でも、継続してヘッドハンターとの接点があるが、その内情をより深く知ることができてためになる。
読了日:12月17日 著者:雫井 脩介
彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone? (講談社タイガ)の感想
人間であることの意味とは何なのか。こういった考えをすること自体、種の一つに過ぎない人間の傲慢さの表れとも言えそうだし、考える能力を偶然に持ったのだから考えればよいではないか、とも思う。
読了日:12月26日 著者:森 博嗣