記録の力 / The power of Recording

Taking notes and reviewing them to enhance productivity can be enjoyable. I'll explore how I can elevate my skills by documenting various aspects of my life.

きっとうまくいく / 3 Idiots

 

きっと、うまくいく(字幕版)

きっと、うまくいく(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

  • 知識はどこでも手に入る

 

この意味は深く考えるべき。知らないことがあればインターネットでほとんどのことを調べることができる。特に英語が不自由なく読めて聞けるのであれば、ネット上の英語情報の圧倒的な量を考えると、ほとんど何でも知ることができる。

 

現在の学校教育という制度は劇的に変化せざるをえないだろう。

 

学校教育において教えている内容が、仮に知識の詰め込みであればその学校教育は既に不要と言える。

 

議論の方法、反論する方法、知識をどのように組み合わせるのか、得た情報をどのように活用するのか、話を聞くときの態度、相手に話を聞いてもらうための方法・表情・スキル。こういったいわゆるソフトスキルと呼ばれる分野の教育は、残るし、むしろ発達するだろう。

 

そういう意味ではいわゆる情操教育の部分についてのみ焦点を合わせることになるのではなかろうか。

 

知識はどこでも手に入るにしても、そもそもその知識を得ようとする好奇心が欠落しているような場合は問題だ。この資質の有無により大幅に知識量の乖離が広がってしまう。学校教育においてなすべき事は、この好奇心をどのように刺激し育てるかという点にも焦点が当たるだろう。

 

  • インドは最大の自殺国

 

インドの人口比率や経済成長性、数学教育の発達等を見ていると、今後インドが世界の中で強い競争力を持つと言うイメージしかなかった。

 

しかし翻って考えてみると、これだけ強い競争力を持つと言う事はそれだけ激しい競争にさらされていると言うこと。人間の精神を追い込むと、一定の水準を越えれば許容できなくなるのは当然か。

 

日本においてもいまだに30,000人程度の自殺者が毎年発生している。自殺の原因はそれぞれだと思うが、精神的に耐え難い苦痛を味わった後絶望して自殺するのが大半だろう。

 

絶望する原因は何だろうか。モノ、カネ、ヒトの観点から見ると、絶望に導く最たるものは人間関係における苦痛なのかと思う。人間関係とは密接な人間関係のみならず、いわゆる「世間からどう見えるか」との観点も含まれる。

 

  • 競争の弊害

 

上記の通り激しい競争があれば落伍者も出る。周囲の期待が強すぎると落ちこぼれたときにそれを恥と考え、精神的に絶望へと追い込んでしまう可能性が描写されている。

 

個人的には競争そのものに肯定だ。人類の進歩や個人レベルでの改善は、周囲や自分自身との競争から生まれているように思う。競争なくして進歩や改善はなかったのではないか。

 

ただし、視野狭窄に陥ると競争に勝ったものが偉く、競争に敗れたものは落伍者であるかのごとく考えがちであり、こうした思考回路が競争に敗れた人間の精神的絶望を誘引する。

 

敗れた者のスタンスとしては、「この競争では負けたが、他の分野において自分が幸福と思える道を行けば良い」と考えることで絶望する必要は全く無いように思う。

 

言うのは簡単で行うのが難しいのはわかる。しかし死ぬほどの勇気があるなら、こうしたマインドセットの切り替え「この競争では負けたが、他の分野において自分が幸福と思える道を行けば良い」と考えることで絶望する必要は全くないように思う。

 

なんとなれば、周囲の人間はあなた(わたし)という人間に、それほど興味は無いのだから。周りでギャーギャー騒いでいるだけで、人はみんな自分自身のことで精一杯。周りの人間のことにまで気が回っていないのが通常のように思う。にもかかわらず周囲の意見や世間の評判に振り回されるのはエネルギーの無駄。

 

当たり前だが、自分の行く道や自分が幸せかどうかは、自分自身で決めるべきだし、他人に決められるはずもないし、そもそも他人から見ればあなた(私)がどう生きるかは正直興味がない。

 

こう考えると視野狭窄に陥ることなく、自分が考えるハッピーな道を追求していけば良いのだと気楽になれる。

 

この発想を持っている限り、競争の弊害よりも競争の利点の方が大きく感じる。

 

  • 出世ではなく学識を追求しろ
  • 優秀なら成功はついてくる

 

この2つの言葉を並べたのは秀逸だ。なぜなら学識を追求しきったところでその人間が優秀かどうかは別物だから。優秀であれば出世するだろう。「優秀」と言う定義の中に、いわゆる学力だけでなく出世するための能力がある事も含まれているからだ。

 

よく言われるように出世する人間は頭の回転が速く、知識やスキルも一定以上備えている。しかしいわゆるお勉強としての優秀さだけでは出世する事は難しい。

 

共感力、会話力、忖度力、聞く能力、我慢する力、バランス力、プレゼン能力、論理力、といった純粋に知識や経験といったものとは異なる様々な能力が要求される。こうした能力全てをひっくるめて備えた人間は「優秀」と言えるだろう。

 

【抽象化】

 

  • 知識が自由に手に入る今、①ソフトスキルの開発、②好奇心を助成する教育のニーズが高まる。

 

  • 「競争」は進歩を促すが、良いことばかりではない。闇に陥った人間をどう救うか考えるべし。

 

  • 「優秀」の定義は時代や場所に応じて変化する。