2019年の読書メーター
読んだ本の数:76
読んだページ数:26055
ナイス数:558
人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)の感想
多視点・他視点の発想を持つことで、ものごとを客観的に捉えたい。 何ものにも拘らないというのは荘子の発想に近いんだなぁ、でも著者は自分で考えてこの発想に到達しているのだろうな、と感じる。 賢い人と言うのは周囲からできるだけ何かを得ようとする好奇心が強く、また固定観念が少ないのだなと感じた。自分自身も、人やモノや情報に接する際こうした態度で臨みたい。
読了日:12月26日 著者:森 博嗣
集中力はいらない (SB新書)の感想
分散思考、拡散思考。頭によぎったのは、スペシャリストとジェネラリストの違いだ。機械化が進むにつれて人間の仕事の価値について考えることが多くなったが、学際的な思考、複数の視点を持つ重要性は今後さらに高まるだろう。複数の視点を持つことが他者への尊敬にもつながり、それが自己を確立させることになるという点も面白い。
読了日:12月22日 著者:森 博嗣
未来を読む AIと格差は世界を滅ぼすか (PHP新書)の感想
AIによって人間の仕事が奪われ悲惨な状態になると言う説と、仕事から解放され人間はより豊かな自由な世界へと進むと言う説がある。いずれも世界的に著名な有識者が言っていることであり、どちらが正解かは誰にもわからない。どちらでもいいと思う。
読了日:12月22日 著者:ジャレド・ダイアモンド,ユヴァル・ノア・ハラリ,リンダ・グラットン,ダニエル・コーエン,ニック・ボストロム,ウィリアム・J・ペリー,ネル・アーヴィン・ペインター,ジョーン・C・ウィリアムズ
自分探しと楽しさについて (集英社新書)の感想
迷惑をかけない限り、「他者」や「社会」に気を遣いすぎる必要は無い。楽しさは自分で見つけに行くもの。考えることの重要性、思考することの楽しさ、計画を立て実現までのプロセスを楽しむという感覚。
読了日:12月08日 著者:森 博嗣
「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)の感想
①自分にとって価値があることは何か、②世界を客観的に見て「どうなって欲しいか」ではなく「どうなっていくのか」という視点で考えているか、③生まれてから今まで生きてきたことにどんな意味があるのか、④当たり前だと思っていることを考え直しているか、⑤自分の状況は自分が仕込んだ結果であることを認識しているか、⑥人生に正解はないと理解しているか。
読了日:12月05日 著者:森博嗣
剣客商売 二 辻斬り (新潮文庫)の感想
小兵衛の「ワシは鏡じゃ」という発想。おそらく高校生か大学性の頃読んだセリフだけど、20年以上たった今、影響を受けていたのだなと思う。
読了日:11月29日 著者:池波 正太郎
有限と微小のパン (講談社文庫)の感想
20年以上前に書かれた本なのか。知能は自分の頭脳だけではなく、自己の身体、他者の頭脳、社会の頭脳(PCに蓄積された知識)も含んでのものだ、という視点。この人の本はいつも哲学的で考える材料の宝庫のように思える。
読了日:11月23日 著者:森 博嗣
レオナルド・ダ・ヴィンチ 下の感想
観察力、好奇心、改善。その方法としてのメモ。
読了日:11月03日 著者:ウォルター アイザックソン
レオナルド・ダ・ヴィンチ 上
読了日:11月03日 著者:ウォルター アイザックソン
国家と教養 (新潮新書)の感想
教養には①人文教養(文学・哲学等)、②社会教養(政治・経済・歴史・地政学等)、③科学教養(自然科学・統計)、④大衆文化教養(情緒・芸術等)の四本柱。バランスを。いずれにせよ、個人の実体験は限定的であるため補うために読書は必須と説く本。これらを通して、基準となる軸を醸成すべしと。「若き数学者のアメリカ」を図書館で大昔読んだことがあって知っていたが、父が新田次郎とは知らなかった。
読了日:09月16日 著者:藤原 正彦
たいていのことは20時間で習得できるの感想
Personal MBAの著者。私もプログラミング、楽器、(ウィンド)サーフィンを習得したいと思っていたので、それらを習得していった過程が記載されていて参考になる。要は、①必要なポイントはどこかを明確にした上で戦略的に時間を使う、②設定したレベルに到達するか最低20時間はやり続ける、③集中する、というルール。これ自体はそれほど目新しくない。
読了日:09月16日 著者:ジョシュ・カウフマン
統計学のための数学教室の感想
数学を統計のどこで使うかを丁寧に書いてくれている。数学の箇所は教科書的に学んでいるので、その数学が実務でどのように活かせるのかを理解するために並行的に読書中。相関係数の箇所とか、随分数式が分かるようになってきたのは完全に慣れの問題だ。「数学は言語の一種」と言っていた意味がなんとなく分かる気がする。
読了日:09月16日 著者:永野 裕之
スバラシク面白いと評判の初めから始める数学2の感想
二項定理、指数・対数関数、微分積分のみ学習。正直、微積とか名前だけ聞いたことがあるだけで学んだ記憶がない…。単純な計算そのものは難しくないように思える。使いこなすにはどうするかだなぁ。
読了日:09月16日 著者:馬場 敬之
スバラシク面白いと評判の初めから始める数学Aの感想
統計の基礎となる確率。Permutation, Combinationをこうやって使うのかと感動。条件付き確率はまだ状況に応じて適切に使いこなせるか微妙だが、理屈は一応頭に入った。後は使いこなせるまで復習です。
読了日:09月09日 著者:馬場 敬之
使える!確率的思考 (ちくま新書)の感想
今(2019.9.7)から約7年前に確率に関する一般書を読んだのは感慨深い。統計学がこれほど持て囃され、土台となる数学を高校レベルからやり直しているが、7年前にスタートさせていれば随分結果も違っていただろう。 高校レベルの確率や統計の基礎があるだけで本書の内容がかなり基本的、つまり、自分がいかに無知であったかをよく理解できる。面白い。
読了日:09月07日 著者:小島 寛之
スバラシク面白いと評判の初めから始める数学1の感想
高校生の頃数学が得意と思い込んでいたが、公式の意味も理解せず暗記していただけ。改めて勉強すると学ぶ点は多い。指数法則とか忘れていたし、二次方程式の解の公式や二次関数との関係など、勉強した記憶もない。
読了日:09月01日 著者:馬場 敬之
統計学が最強の学問である[数学編]――データ分析と機械学習のための新しい教科書の感想
実力不足で全部は読了していない。まずは高校数学を教科書レベルからやり直し。数学や統計学自体の魅力は高い。同じことを思う人は多いと思われるが、実際に一歩踏み出す人は少ないハズ。 高校数学の復習をする際、「数学は統計という分野で実際にどのように使うのか」という視点をくれる本書はモチベーション維持に良い。
読了日:08月31日 著者:西内 啓
統計学が最強の学問であるの感想
統計学とは?とぼんやり把握するのは可能だろうけど、数理的背景を含めて理解した上で、このレベルで運用するには相当の時間と訓練が必要だろう。理解に100-120hs, 運用レベルまでに1000hs程度覚悟かな。 知らない世界なのでかなり刺激される。
読了日:08月28日 著者:西内 啓
Think CIVILITY(シンク シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略であるの感想
礼節の大切さに異論はない。が、これだけパワハラが議論されている世の中では、「パワハラ」という言葉やイメージを逆手にとって部下の上司に対する甘えやハラスメントも多い。「礼儀正しさが改善されない場合、会社は強い態度で臨むべき」との記載も少しあったが、今日の「パフォーマンス不足パワハラフリーライダー」を助長しかねないと懸念。
読了日:08月25日 著者:クリスティーン・ポラス
ゼロからはじめる! 統計学見るだけノートの感想
分散、標準偏差、正規分布、相関係数等、言葉としては聞いたことがあるが内容を理解していない概念を学ぶことが可能。統計の基礎キソに触れるにはよいのか。自分の実力が低すぎて評価不能。
読了日:08月24日 著者:
大人のための中学数学勉強法の感想
中学数学含め、高校数学まで本格的に復習したい。
読了日:08月19日 著者:永野 裕之
数学の言葉で世界を見たら 父から娘に贈る数学の感想
数学という言語を学んでみたい。世界を知るために数学を学びたい。記載されている数式の意味は徐々に難しくなっていったが、中学・高校の数学を学びなおすために200時間程度見ておけばよいのではないか。その後は実践あるのみのはず。目的は、「少ない公理から論理を通じて定理を導き出す」訓練を行うこと。 デカルトの方法序説を読んだ後、物事の考え方がより論理的になったように思う。ユークリッドの「原論」が基盤になっていたとは知らなかった。
読了日:08月12日 著者:大栗 博司
超訳 ヴィトゲンシュタインの言葉の感想
興味を持った点をいくつかピックアップ。①考えるとは、映像にすること、②人は事実ではなく、自分の解釈を通して世界を見ている、その解釈は経験・生活によって異なる(同じ事実を見ても異なる世界)、③自分が正しいと思い込んでいる人は怠け者(偏食家と同じ)、④人生と世界の謎・神秘は日常の中にある、⑤迷ったら自然を観察せよ。
読了日:08月12日 著者:ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン
太平洋ひとりぼっちの感想
想像力が足りないのか、現代の小説をたくさん読んでいる私には、著者の描写によって生き生きとした風景やドキドキする状況をリアルに思い描くことが難しく、少し退屈に感じてしまった。 それでも、海の上で一人ってのは、自分には耐えられそうにない孤独感だ。実際著者も狂いそうと書いていて、その辺はリアルに感じられた。
読了日:08月05日 著者:堀江 謙一
残り全部バケーションの感想
「子供作るより、友達作る方がはるかに難しい。」なるほど。「人ってのは、それらしい情報を与えられると、勝手に想像して、納得しちまうってことだ。」なるほど。
読了日:08月03日 著者:伊坂 幸太郎
貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転するの感想
以前読んだ、「黄金の羽の拾い方」とそれほど変わらない内容だったので、流し読み。
読了日:07月31日 著者:橘 玲
株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書の感想
PERやPBRについて簡単に学んだが、流し読みレベル。
読了日:07月31日 著者:足立 武志
読書の価値 (NHK出版新書 547)の感想
学んだこと。①自分で読む本を選ぶことこそが読書の価値、②文字を読み映像をイメージする(展開)、③雑誌の創刊号は興味深い、多種多様なジャンルを読むこと。
読了日:07月30日 著者:森 博嗣
夜の国のクーパーの感想
「言われたことをやるんじゃなくてな、自分で、やるべきだ、と思ったことをやることにした。ただそれだけだ」ってのがカッコいい。カントの「知る勇気を持て」「自分の理性を使う勇気を持て」ってことか。①どの意見も同じくらい疑うこと、②外側に敵を作るのは支配のコツであること、③先入観や常識がコミュニケーションを阻害しうること。
読了日:07月28日 著者:伊坂 幸太郎
臆病者のための億万長者入門 (文春新書)の感想
株価=EPS×PERという式について考えていた時、本書を読む。役立ったのは、①ETFとドルコスト平均法の組み合わせ、②金利、インフレ、通貨の関係、③不動産投資における収益還元法の考え、といったところか。老後の資産形成を行うにあたりヒントが結構あった。
読了日:07月28日 著者:橘 玲
エアー2.0 (小学館文庫)の感想
数学、哲学、言語学。すべてロジックに重きを置くもの。論理を超えた非合理性や夢や愛と対比される。「何がしたいのか」ってのは永遠の問いかけであり、自分も時折考え、メモすることにしている。小説としては久しぶりに相当面白かった。
読了日:07月20日 著者:榎本 憲男
新装版 世に棲む日日 (3) (文春文庫)の感想
下関事件をきっかけに井上聞多と伊藤博文が奔走するが、藩中枢は周りの空気に流され明らかに不合理な決断をする。事の是非を基準に判断できないのは、想像力・創造力を欠くからか。そうした人々を説得するには、言葉だけではなく、具体的なイメージを見せるのが効果的か。色々工夫ができそうな材料がある。
読了日:07月15日 著者:司馬 遼太郎
火星に住むつもりかい? (光文社文庫)の感想
すべてはバランス、という真壁の言葉がカッコいい。謙虚に生きるべし。
読了日:07月07日 著者:伊坂 幸太郎
罪の声の感想
最初の50頁ほどで展開遅くて放棄。また時間があるときにトライするかも。
読了日:07月07日 著者:塩田 武士
(169)情報だけ武器にしろ。: お金や人脈、学歴はいらない! (ポプラ新書)の感想
立読み。早く動け、と当たり前のことが書いてます。
読了日:07月07日 著者:堀江 貴文
マクベス (新潮文庫)の感想
疑心暗鬼・不安が破滅を導いていくという典型例。現実よりも自分の心が創り出した幻影に惑わされてしまう。なぜか。知らないから、自信がないから、他人の評価を気にしているから、つまり客観的な基準を持ち合わせていないから。王位継承という場面は現代にそぐわないが、仕事、人間関係(上司部下、男女関係、友人関係)とあらゆる場面でこの「不安」にまつわる問題が起こっているように思う。自分が何者か、何をしたいのか、何が基準かを明確にすべし。
読了日:06月30日 著者:シェイクスピア
サピエンス異変――新たな時代「人新世」の衝撃の感想
健康本。基本デスクワークばかりなので動け、と。筋トレも大事だけど、ウォーキングを12,000~18,000歩レベルで毎日やるべし。自然に触れることや食事への配慮等、先日読んだ「最高の体調」と同内容。反復して同じ議論に触れると実行への促進力になりよかった。
読了日:06月30日 著者:ヴァイバー・クリガン=リード
メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)の感想
読書メモを取り、何度も読み返し、それを実際の行動に転用する、という習慣を10年継続したところ、思考方法や行動が変わったことを痛感。実生活でのメモ→抽象化→アクションも量を重視してやっていく。
読了日:06月29日 著者:前田 裕二
黒い家 (角川ホラー文庫)の感想
保険金殺人や詐欺にかかる膨大な時間・労苦・労力を通常の仕事に向ければ、一角の人物になれるのでは?一種のエンタメ小説として後半はかなり楽しめた。
読了日:06月29日 著者:貴志 祐介
「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 日本縮約版の感想
有給だったのでこの本を読了。死について多くの考察があるというより、哲学的な(論理的な)考えを行うために、「死」をテーマにした本、といった印象を受けた。主観的には、限られた時間の中で(自分が思う)価値あることを行い、自己満足を高めるために生きているのではないか。そして客観的には宇宙のデザインを味わうために生きているのかもしれない。
読了日:06月17日 著者:シェリー・ケーガン
ビッグ・クエスチョン―〈人類の難問〉に答えようの感想
人は宇宙の大いなるデザインを味わうために生きている、と。素朴な疑問を大切にして、それを追求する勇気を持ち、見たことを理解するよう努めていく。科学分野のみならず、様々な場面で役に立つ指針が多かった。
読了日:06月16日 著者:スティーヴン・ホーキング
府中三億円事件を計画・実行したのは私です。の感想
欲望に動かされ、金と女の両方を手に入れるために、親友や恋人を裏切る。小説なのか、事実が小説より奇ということなのか。「人生を賭ける理由が恋愛他にあるでしょうか」と言い切っていて、ワンピースのサンジかよ、と思ってしまった笑
読了日:06月10日 著者:白田
実行力 結果を出す「仕組み」の作りかた (PHP新書)の感想
新聞等の報道を読み、①何が問題点かを探り出し、②解決するにはどのようなプロセスを経るべきか持論を構築する。これが部下が気づかない問題点を発見する訓練の1つになる。
読了日:06月10日 著者:橋下徹
天才感染症 下 (竹書房文庫)の感想
イマイチ
読了日:06月03日 著者:デイヴィッド・ウォルトン
天才感染症 上 (竹書房文庫)の感想
菌の生態に少し詳しくなった程度。それほど面白くないか。
読了日:05月31日 著者:デイヴィッド・ウォルトン
脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術の感想
朝時間の有効性、休憩、睡眠、運動、緩急の重要性等、多くの本を読んでいる人なら知っていることがまとめられている、といった印象。
読了日:05月12日 著者:樺沢 紫苑
堀部安兵衛(下) (新潮文庫)の感想
初めて忠臣蔵の内容を知った。浅野内匠頭、吉良上野介、大石内蔵助といった名は聞いたことがあったが、事件の発端や背景、特にこの時代背景や政治的痴呆があった中での出来事だったことを知れてよかった。鉄砲洲や泉岳寺は以前住んだことがあり、また日本橋は現在の住所であるため、馴染みの深い土地に知らず知らずのうちに触れていたみたい。
読了日:05月04日 著者:池波 正太郎
堀部安兵衛(上) (新潮文庫)の感想
「言い訳無用」はカッコよく感じるが、必要な弁を尽くすことも真に政治をよくする方法だと思う。当時(徳川綱吉時代)藩政も幕府の政治も、そういった当然の理が通らなかった時代なのかなぁ。上司に媚び、自分の権力を広げることだけを目的とするような生き方は、現代の日本でも残っているように思える。平和になると、堕落するのですかね。
読了日:05月03日 著者:池波 正太郎
極夜行の感想
自然の力強さ、人間の五感の弱さ、天体(太陽、月、星)、天候(風、雪、気温、吹雪)に対する無知・忘恩、といったことを強く感じる。最後にある、「土地のことを深く知ることによってはじめて可能になる旅がある」「そこにあるのに見えていなかったものが見えてくる」という言葉は、旅だけでなく、事物一般について言えるように感じる。
読了日:04月30日 著者:角幡 唯介
最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)の感想
自然との接点、食物繊維、発酵食品、運動、デジタル断食。パフォーマンス改善は簡単なことほど効果がある。
読了日:04月22日 著者:鈴木祐
サイエンス・ネクスト: 科学者たちの未来予測の感想
バイオテクノロジー株ですかね。もう少し勉強すべし。
読了日:04月16日 著者:
国盗り物語(四) (新潮文庫)の感想
信長の徹底した合理主義はある意味美しい。しかし、少しでもボスの機嫌を損ねると駆逐されかねない、という苛烈な世界は現代のどのブラック企業とも比較できない怖さ。今って幸せだなぁと思う。
読了日:04月16日 著者:司馬 遼太郎
国盗り物語(三) (新潮文庫)の感想
信長の、その他大勢とは違う視点がカッコいい。桶狭間の奇襲攻撃とは裏腹に、準備・用意周到さに富んでいることと、合理主義に徹していることが強さの源か。
読了日:04月09日 著者:司馬 遼太郎
江副浩正の感想
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」如何に今の境遇が恵まれているからといって、ボーッと生きてる場合じゃない!大変刺激になりました。
読了日:04月06日 著者:馬場 マコト,土屋 洋
新装版 義経 (上) (文春文庫)の感想
平安時代ゆえか、形式主義/血統主義がまかり通っている。政治力が強くねちっこい頼朝と、政治力ゼロの痴呆的に純粋な義経。ただ、いつの世も、無用なことで妬まれ、その結果人生が破滅しかねない、という点は勉強になる。
読了日:04月04日 著者:司馬 遼太郎
悲観する力 (幻冬舎新書)の感想
①感情は、理性的な判断を行う際には無駄。ある場面でどういった感情になるか予測を立て、脳内でリハーサルをしておけば感情をコントロール可能。②重要なのは結果であり、やる気や願望の有無はこの結果達成に大きな影響を与えない。②は自分の経験からはすぐに賛成できないが、行動は一旦取りかかると進む点は理解でき、その意味で正しいかもしれない。新鮮。
読了日:04月03日 著者:森 博嗣
四季 冬 (講談社文庫)の感想
思考の非制限性・重要性、自分の存在を確かめようとすることの重要性、存在の理由(答え)をすぐに欲しがる人間の習性。 「すべてがFになる」以外読んだことがなかったが、哲学的な四季の発言は考える材料を多く提供してくれた。思考と肉体を峻別する著者の考えはデカルト的二元論に強く影響されているのかな(肉体からの影響もありうると触れている箇所もあったが)。
読了日:03月26日 著者:森 博嗣
四季 秋 (講談社文庫)の感想
①思考だけが自由。行動は無駄が多い。②論理的な思考はある程度予測可能。この2点は犀川も四季も同じことを何度も言っているなぁ。登場人物を通じて著者がそう考えているってことか。
読了日:03月23日 著者:森 博嗣
四季 夏 (講談社文庫)の感想
2点印象的な四季の発言。①「何もインプットしない。何もアウトプットしない。エネルギーを消費するだけの仕組み。膨大な無駄を抱えている社会」。オルテガの「大衆の反逆」に出てくる、大衆の発想だ!②「人の気持ちが読めるのは、超自然的な能力ではなく、単なる観察と統計的な処理による推測」。これは現実レベルで使えそう。観察力乏しいから気持ち読めないけど。
読了日:03月22日 著者:森 博嗣
四季 春 (講談社文庫)の感想
四季や登場人物が話す言葉は、哲学の世界で議論されてきた論点を多く含んでいる。素朴な疑問だけど、あまり通常考えない点。こうした点を突き詰めて考えていくのは楽しい。小説という形式をとることで、幅広い読者層を獲得したのだなぁと思う。
読了日:03月21日 著者:森 博嗣
「言葉にできる」は武器になる。の感想
自分の考えを把握すること。そして、なぜなのか、それでどうするのか、本当にそうなのか、と問うことは確かに大切だ。そのために7つのアプローチを実践したい。
読了日:03月17日 著者:梅田 悟司
人民は弱し 官吏は強し (新潮文庫)の感想
正論だけを述べていると、官僚や官僚的な人間から嫌がらせ目的の極めて不毛かつ非生産的な闘争に引き釣りこまれる。この危険性は現在の日本・会社・組織にも根強く残っているように思う。折り合いをつけるべきとは思わないが、少なくともこうした危険があることを明瞭に認識しながら行動するのが望ましい。実力で黙らせる、というのは若気の至りなのかも。
読了日:03月13日 著者:星 新一
光秀の定理 (単行本)の感想
愚息の念仏は指針となる。「笑って暮らすが極楽ぞ。好きこそものの上手なれ。」主人公ではないけど、やはり信長の「合理主義」思考は大変印象的。
読了日:03月11日 著者:垣根 涼介
読むだけですっきりわかる日本史 (宝島社文庫)の感想
歴史小説を読む前には再読してしまう。今回は室町時代の小説だったので、平安→鎌倉→室町→戦国時代まで復習。①武士が発生した原因(平安時代の荘園制度)、②源平合戦前と後、③鎌倉時代の守護・地頭制度、④室町時代の南北朝統一、尊氏・義満・義教、幕府倒壊の原因となる義政の跡目に関する優柔不断な行動、⑤秀吉の太閤検地(荘園制度終わり)等、ほぼ完璧に忘れていた。何度読んでもためになる。
読了日:03月10日 著者:後藤 武士
知ってるつもり――無知の科学の感想
無知であることを知り、知識の錯覚(聞いたことがあることと理解していることとは違う)やその原因である「知識のコミュニティ」(シームレスな知識の保存)を認識することで謙虚になること。知らない世界を知ることで、自分の可能性を拡大すること。個人の能力だけでなく、コミュニティへの貢献(チームとしてパフォーマンスを最大にする)という視点とその中での役割分担(認知的分業)、多様性の有用性を心に留めておくこと。
読了日:03月10日 著者:スティーブン スローマン,フィリップ ファーンバック
室町無頼(下) (新潮文庫)の感想
他人に優しく、自分に厳しい兵衛の生き方が印象的。「人はみな自己の料簡と都合で生きているので無理に追うものではない」「そもそも自分が考えていることすら、人は分かっていない。感情は移ろいやすいもの」「単に狭い世界で生かされてきただけ。阿保の極み」といった彼の言動は、孤高の存在を思わせる。
読了日:03月09日 著者:垣根 涼介
室町無頼(上) (新潮文庫)の感想
人に感謝されること、技術を向上させること、優れたメンターや師を持つこと、世の中の仕組みを自分で考えること、謙虚になること、の重要性。今の世も変わりないか。室町末期の飢饉時代を想像すると今の世が如何に平和で恵まれているか、感動する。京都行ってこよう。
読了日:03月08日 著者:垣根 涼介
すべてがFになる (講談社文庫)の感想
著者の人生や物事への考え方が、登場人物(主に犀川と四季)を通して語られているよう。冷静に考えること、無駄を省くこと、他人に干渉されないこと、生と死の考え方。
読了日:03月06日 著者:森 博嗣
分身 (集英社文庫)の感想
「科学技術の発展は人間が制御できる限界を超えた」といったテーマもありうるだろうけど、むしろ人間の心の弱さが人の心を破壊するのではないか。 老いを極端に恐れる感情、人に対する嫉妬、世間の目を気にする気持ち、こういったものが人の行動を歪める大きな原因だと感じる。小説だけではなく、多くの哲学書等で昔から議論されているテーマだ。 小説としても面白い!
読了日:03月03日 著者:東野 圭吾
未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)の感想
久々に香港に行こう。そして、訪れたことがないマカオに行きたい。小説の内容としてはちょっと突拍子もないけど、読んでいて飽きなかった。
読了日:03月02日 著者:早瀬 耕
剣客商売 一 剣客商売 (新潮文庫)の感想
20年ぶりくらいに再読。小兵衛の体と頭の動きが早く、憧れる。60を超えてこの動きを維持するためには若いうちに鍛えておくことが必要。
読了日:01月27日 著者:池波 正太郎
フェルマーの最終定理 (新潮文庫)の感想
数学の世界でいう証明と裁判の世界でいう証明の差が興味深い。数の世界は論理の世界。論理力が重宝されている現在、数学を学ぶ意義は大きいだろう。
読了日:01月25日 著者:サイモン シン
ハーバード・ビジネス・レビュー リーダーシップ論文ベスト10 リーダーシップの教科書の感想
「自己省察」はこうした場面でも不可欠であり、偉大な哲学者が述べたことは正鵠を得ているなと改めて痛感する。
読了日:01月20日 著者:
夜と霧 新版の感想
生きる意味について再考すべし。
読了日:01月19日 著者:ヴィクトール・E・フランクル
人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっているの感想
錯覚資産に恵まれていたことを痛感した次第。
読了日:01月15日 著者:ふろむだ
フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たちの感想
(i)システムの欠陥には容赦なくつけこむ、(ii)勝てる場所でだけ勝負する。聞こえは悪いが、勝負の要諦ともいえる。
読了日:01月14日 著者:マイケル ルイス
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