記録の力 / The power of Recording

Taking notes and reviewing them to enhance productivity can be enjoyable. I'll explore how I can elevate my skills by documenting various aspects of my life.

Departed

 

 

  • 仮面をつけて生きるということ

 

潜入捜査官の経験は普通の人はしないが、仮面をつけて人を騙しながら生きていくという経験は皆するであろう。

 

学歴や身分を偽って、周囲の人間を騙す人間はおそらく少ないと思う。そこまでやるのは詐欺師や、それこそ潜入捜査官のような特殊な場面でしかないだろう。

 

ところが優しい自分、厳しい自分、かっこいい自分、きれいな自分、といった仮面をつけながら、実際には汚い部分、ドロドロとした性質を内面に持ちながら生きているのが実情。

 

「仮面」とは、自分の考え方や生き方そのものを全て表面上に出さずに、一部隠しながら、時と場合に応じて適切な部分のみ出していくと言う処世術のことを言うとすれば、すべての人間が仮面をつけながら生きていると言える。

 

  • 嘘の塗り重ね

 

時と場合に応じて適切に表現すべき自分を出していく事はそもそも悪いこととは思われない。いつでもどこでも自分が思うことをそのまま出してしまうのはむしろ子供じみた態度だろう。

 

他方、場合によっては自分自身の考えを出せないことに自己矛盾を抱え、悩んでしまう場合もあり得る。

 

自分の信念や自分の価値観を押さえ込むことはストレスがたまる。加えて、自分の価値観に反することを強要されるような環境に置かれた場合にはストレスは倍増するだろう。

 

  • 幼少期の環境の影響

 

映画で描写されている極端な例は、幼少期の生活環境に完全に影響されているとしか言いようがない。

 

近くにヤクザがいてヤクザの手先として警察に潜り込ませ得られると言うのは、教育環境が悪すぎたとしか言いようがない。

 

自力でこうした環境から離脱する事は難しいはずだが、本来ならば当該環境の「外にある環境」を学ぶことによって自分が置かれた環境の異常性を認識する事は充分可能なはず。

 

この「外の環境」を学ぶ姿勢は常に持ち続けるべき。「外の環境」を知ることがないままだと、「自分の環境」の良さも悪さも異常性も全く認識することなく、それ以上の改善が見られないからだ。

 

  • きちんと考えて自分の人生を歩んでいるか

 

その意味では考えて生きることの重要性は、「自己の環境」の客観的な性質を、「外の環境」と比較することによって明らかにしていくことにあるのかもしれない。

 

会社でも、学校でも、就職でも、趣味でも、異性関係でも、結婚生活でも、経済的自律性と言う意味でも、自分の客観的な環境をより冷静に認識することが「考えて生きる」ことにつながり、自分の幸福にもつながるだろう。